すい臓がん(膵臓癌-すい臓癌-すいぞうがん)とは…

すい臓がん膵臓癌)は膵癌(すいがん)とも呼ばれすい臓から発生した悪性腫瘍である。

進行が早く、きわめて予後が悪い。

すい臓がんは、すい臓が体の奥深くにあるため、検査がしにくく、特有の症状が現れにくいため、早期発見が簡単にはできない、治療困難ながんの一つとなっています。

かつては日本であまりみられなかったすい臓がんですが、食生活の変化によって発生数が増えています。

がんの死因別では男女とも第5位で、年々増加傾向にあるのもすい臓がんの怖いところ。

すい臓がんの危険因子とされるのは、喫煙、肉類やアルコール類の過剰摂取、肥満・膵炎・胆石症・糖尿病、家族因子であり、また年齢が50〜70歳代が高リスクとされる。

すい臓は胃の後ろにある長さが20cm程度の細長い洋ナシを横に置いたような形をした臓器で、右側は広く広がった形をしており、膵頭部と呼んでいます。(右図参照)

一方左側は狭くすぼまっており膵尾部と呼びます。その間が膵体部と呼ばれる部分になります。

がんの発生部位により頭部がん、体部がん、尾部がんと呼びます。

すい臓がんでは膵頭部に発生するがんがもっとも多くおおよそ半数が膵頭部がんです。

すい臓がんの症状

早期の段階のすい臓がんには特徴的な症状はほとんどありません。

初期には無症状なことが多いため、早期には極めて発見しにくい癌(がん)です。

症状があっても食欲不振やだるさ、体重減少、黄疸などが主で、胃腸の調子が悪い程度のものと見過ごしてしまいがち。

これらの症状はは食物が分解され、吸収されて栄養となるのに必要な消化酵素を含んだ膵液が出せなくなることで消化不良を起こすことが原因。

進行がんになると背部痛、腹痛、下痢などの症状が現れるが、これは癌(がん)がすい臓にとどまらず周囲に広がったことを示します。

膵頭部がんの場合には胆管が詰まることによって白目や手足などが黄色くなる黄疸がでることがあります。

黄疸に気づく前には尿が赤くなります。

黄疸時には身体のかゆみや尿の色が濃くなったり、胆汁が十二指腸に流れなくなるため便が白くなります。

一方、膵内分泌腫瘍は種々のホルモン(インスリン、ガストリン等)を分泌し、低血糖や消化管潰瘍などの特徴的な症状が現れる。

いずれも症状が現れ始めた頃には末期がんに進行してることが多い。

すい臓がんの治療法

すい臓がん治療法は進行度によって手術、全身化学療法、放射線療法、あるいはこの組み合わせて行われる。進行度はすい癌取扱い規約によってステージ(病期)で表現される。2006年現在では治癒が見込める治療法は手術による切除のみである。したがって、治癒切除(癌を取りきること)が可能であれば手術が第一選択となる。



1.外科手術 ― すい臓がんの治療法
もっとも一般的な治療法ですが、発見されても9割近くが手術ができない癌であったり、また例え手術ができたとしても、転移しやすく、再発率が高い。



2.化学療法 ― すい臓がんの治療法
抗がん剤を投与し、がん細胞を消滅させる方法。点滴、静脈注射、筋肉注射、あるいは錠剤を服用して投与していきます。比較的がんが進行した時に用いられる方法なので、すい臓がんを治すと言うより、余命を少しでも長くできるような効果が期待される。



3.放射線治療 ― すい臓がんの治療法
がんの病巣に高エネルギーのX線など放射線を照射する放射線治療。がん細胞の消滅、増殖を遅らせるために用いられる方法。